Blister Jentadueto Xr

ブランド:

Ondero Met

製造元:

Lupin

ジェンタデュエートXR (Jentadueto XR)

ジェンタデュエットXRは、2型糖尿病の治療に用いられる医薬品です。本剤はリナグリプチンとメトホルミンという2つの有効成分を配合し、血糖値を効果的にコントロールします。徐放性製剤(XR)であるため、1日1回の服用で安定した効果が期待できます。食事療法や運動療法と併用することで、良好な血糖管理をサポートします。ご使用にあたっては、必ず医師または薬剤師の指示に従ってください。
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ジェンタデュエットXR 慢性疾患である2型糖尿病患者の長期血糖安定化に向けた薬理作用と臨床的意義とその考察

2型糖尿病は、現代社会において世界中で増加傾向にある慢性疾患であり、日本においてもその患者数は年々増加しています。この病態は、体のインスリン産生能力の低下やインスリン抵抗性(インスリンが十分に作用しない状態)が組み合わさることで、血糖値が慢性的に高い状態が続くことを特徴とします。高血糖が長期間続くと、腎臓病、神経障害、網膜症などの微小血管合併症、さらには心臓病や脳卒中といった大血管合併症のリスクが高まり、患者様の生活の質を著しく損なう可能性があります。そのため、2型糖尿病の早期診断と適切な血糖管理は、合併症の発症・進行を抑制し、健康な生活を維持するために極めて重要です。

このような背景のもと、2型糖尿病の治療薬は多岐にわたり進化を遂げてきました。その中でも、異なる作用機序を持つ複数の薬剤を組み合わせる「併用療法」は、単剤療法では十分な効果が得られない場合や、より強力な血糖降下作用が必要な場合に有効な選択肢として広く採用されています。今回ご紹介するジェンタデュエット-XRは、DPP-4阻害薬であるリナグリプチンと、ビグアナイド薬であるメトホルミン塩酸塩という、作用機序の異なる二つの有効成分を組み合わせた延長放出製剤です。この配合剤は、それぞれの薬剤の利点を活かしつつ、服用回数を減らすことで患者様の治療負担を軽減し、より効果的な血糖コントロールを目指すために開発されました。

ジェンタデュエット-XRとは?その作用機序

ジェンタデュエット-XRは、DPP-4阻害薬のリナグリプチンと、ビグアナイド薬のメトホルミン塩酸塩という二つの有効成分を配合した経口血糖降下薬です。この配合剤は、それぞれが異なる機序で血糖値を低下させるため、相乗的な効果が期待できます。さらに、XR(eXtended Release)製剤であるため、薬効が長時間持続し、1日1回の服用で効果を発揮するように設計されています。

リナグリプチンの作用

リナグリプチンは、DPP-4阻害薬と呼ばれる種類の薬剤です。DPP-4(ジペプチジルペプチダーゼ-4)という酵素は、体内で血糖値の調節に重要な役割を果たす「インクレチン」というホルモンを分解する働きを持っています。インクレチンには、食事を摂取した際に膵臓からのインスリン分泌を促進し、同時に肝臓からのグルカゴン(血糖値を上げるホルモン)の分泌を抑制する作用があります。

リナグリプチンは、このDPP-4酵素の働きを選択的に阻害することで、インクレチンホルモン(GLP-1、GIP)の血中濃度を高め、その作用を増強します。これにより、血糖値が高い時に限り、膵臓からのインスリン分泌が促進され、血糖値を下げる効果が期待できます。また、グルカゴンの分泌抑制作用も相まって、食後の高血糖を抑制し、安定した血糖コントロールに寄与します。DPP-4阻害薬は、血糖値が高いときにのみ作用するという特徴があるため、単独での使用においては低血糖のリスクが比較的低いとされています。

メトホルミン塩酸塩の作用

メトホルミン塩酸塩は、ビグアナイド薬に分類される古くから使用されている2型糖尿病治療薬であり、世界中で広く処方されています。その作用機序は多岐にわたりますが、主に以下の3つのメカニズムを通じて血糖値を低下させます。

  • 肝臓での糖新生抑制:肝臓で過剰にブドウ糖が作られるのを抑制します。これは、2型糖尿病患者様においてしばしば見られる、肝臓からのブドウ糖放出過剰を改善する重要な作用です。
  • 末梢組織におけるインスリン感受性の改善:筋肉などの末梢組織でインスリンが効きやすくなる(インスリン抵抗性の改善)ことで、細胞が血液中のブドウ糖を効率的に取り込み、利用できるようになります。
  • 腸管からのブドウ糖吸収抑制:腸からのブドウ糖の吸収をわずかに遅らせる作用も持っています。

メトホルミン塩酸塩は、インスリン分泌を直接刺激するのではなく、インスリンが本来持つ作用を効率的に発揮させることで血糖値を下げるため、単独での使用においては低血糖を起こしにくいという利点があります。また、一部の患者様では体重減少効果も報告されており、生活習慣の改善と併せて2型糖尿病の総合的な管理に貢献します。

併用療法としての相乗効果

ジェンタデュエット-XRは、リナグリプチンメトホルミン塩酸塩という異なる作用機序を持つ二つの薬剤を組み合わせることで、単独では十分に達成できない血糖コントロールを可能にします。リナグリプチンがインクレチンを介してインスリン分泌とグルカゴン抑制を促し、メトホルミン塩酸塩が肝臓での糖産生を抑え、インスリン感受性を改善するという相補的な作用により、空腹時血糖値と食後血糖値の両方を効果的に管理することができます。さらに、延長放出製剤であることで、薬物の血中濃度が安定し、1日1回の服用で持続的な効果が得られるため、患者様の服薬アドヒアランスの向上にも寄与します。

2型糖尿病とは?その重要性と治療

2型糖尿病は、インスリンの作用不足によって血糖値が慢性的に高くなる病気です。膵臓の機能が低下してインスリンの分泌量が減ったり、インスリンが十分に働かない(インスリン抵抗性)ことで、血液中のブドウ糖が細胞に取り込まれにくくなり、血糖値が上昇します。この状態が長く続くと、血管や神経に障害が生じ、やがて様々な合併症を引き起こします。

日本における2型糖尿病の患者数は非常に多く、潜在的な患者も含めると国民病とも言える状況です。初期段階では自覚症状がほとんどないため、健康診断などで偶然発見されることも少なくありません。しかし、無症状のうちに病状は進行し、放置すれば心筋梗塞、脳梗塞、慢性腎臓病、網膜症による失明、神経障害による手足のしびれや潰瘍、ひいては切断といった重篤な合併症に至る可能性があります。これらの合併症は、患者様のQOL(生活の質)を大きく低下させるだけでなく、医療費の増大にもつながるため、2型糖尿病の適切な管理は、個人だけでなく社会全体にとっても非常に重要な課題です。

2型糖尿病の管理におけるジェンタデュエット-XRの役割

2型糖尿病の治療の基本は、食事療法と運動療法です。これらによっても血糖コントロールが不十分な場合に、薬物療法が導入されます。薬物療法には様々な種類がありますが、ジェンタデュエット-XRは、DPP-4阻害薬とビグアナイド薬という二つの異なる作用機序を持つ有効成分を一つの錠剤に配合した、延長放出型の製剤です。この特性により、以下のような役割と利点が期待されます。

  • 強力かつ持続的な血糖降下作用:リナグリプチンによるインスリン分泌促進とグルカゴン抑制作用、そしてメトホルミン塩酸塩による肝臓での糖新生抑制とインスリン感受性改善作用が組み合わさることで、単剤よりも強力かつ持続的な血糖降下効果が期待できます。
  • 服薬アドヒアランスの向上:複数の薬剤を別々に服用する必要がなく、1日1回の服用で済むため、患者様の服薬忘れや負担を軽減し、継続的な治療につながりやすくなります。これは、慢性疾患である2型糖尿病の長期的な管理において非常に重要な要素です。
  • 様々な病態への対応:2型糖尿病の病態は患者様によって様々ですが、インスリン分泌不全とインスリン抵抗性の両方を持つ患者様にとって、ジェンタデュエット-XRは特に適した治療選択肢となり得ます。
  • 低血糖リスクの低減:リナグリプチンは血糖依存的に作用し、メトホルミン塩酸塩はインスリン分泌を直接刺激しないため、両者の併用においても、他の種類の血糖降下薬と比較して低血糖のリスクが比較的低いと考えられています。

これらの特徴から、ジェンタデュエット-XRは、食事療法や運動療法に加えて、より効果的で継続しやすい薬物療法を必要とする2型糖尿病患者様にとって、重要な治療選択肢の一つとなるでしょう。

ジェンタデュエット-XRの効能・効果

ジェンタデュエット-XRの正式な効能・効果は、「2型糖尿病」です。これは、食事療法、運動療法によっても十分な血糖コントロールが得られない場合に、血糖降下を目的として使用されます。

ジェンタデュエット-XRの主な特徴と利点

ジェンタデュエット-XRは、その独自性の高い配合と製剤技術により、2型糖尿病の治療においていくつかの重要な特徴と利点を提供します。これらは、患者様の血糖コントロールの改善だけでなく、治療の継続性や生活の質の向上にも寄与します。

  • 異なる作用機序の組み合わせによる強力な血糖降下作用:

    リナグリプチン(DPP-4阻害薬)はインクレチンを介して血糖依存的にインスリン分泌を促し、グルカゴン分泌を抑制します。一方、メトホルミン塩酸塩(ビグアナイド薬)は肝臓での糖新生を抑制し、末梢組織のインスリン感受性を改善します。これら二つの成分が相補的に作用することで、空腹時血糖値と食後血糖値の両方に対して、より強力かつ持続的な血糖降下効果を発揮します。

  • 延長放出(XR)製剤による1日1回の服用:

    XR製剤であるため、有効成分が体内でゆっくりと放出され、薬効が長時間持続します。これにより、通常1日1回の服用で効果が期待できるため、複数の錠剤を日に何度も服用する煩わしさが軽減されます。これは、多忙な現代社会に暮らす日本の患者様にとって、服薬アドヒアランス(治療をきちんと続けること)を向上させる上で大きな利点となります。

  • 低血糖リスクの比較的低いプロファイル:

    リナグリプチンは血糖値が高いときにのみインスリン分泌を促進する血糖依存性の作用機序を持ち、メトホルミン塩酸塩はインスリン分泌を直接刺激しません。このため、他の種類の血糖降下薬、特にSU薬などと比較して、単独での使用や適切な併用において低血糖を起こしにくいという特性があります。これは、特に高齢の患者様や、低血糖への不安がある患者様にとって安心材料となります。

  • 体重に対する影響:

    メトホルミン塩酸塩は、一部の患者様でわずかな体重減少または体重増加抑制効果が報告されています。リナグリプチンは一般的に体重に中立的な影響を与えるとされています。このため、体重管理が懸念される2型糖尿病患者様にとって、他の薬剤と比較して有利な選択肢となり得ます。

  • 腎機能に対する配慮:

    リナグリプチンは、主に胆汁排泄であるため、他のDPP-4阻害薬と比較して腎機能に応じた用量調節が不要な場合があります(ただし、腎機能障害の程度によっては慎重な投与が必要です)。しかし、メトホルミン塩酸塩は腎排泄性であるため、腎機能に応じた用量調節が必要であり、重度の腎機能障害の患者様には禁忌とされています。そのため、腎機能の状態に応じて医師が適切に判断します。

これらの特徴と利点により、ジェンタデュエット-XRは、2型糖尿病の包括的な管理を支援し、患者様の長期的な健康維持に貢献する可能性を秘めた治療薬と言えます。

ジェンタデュエット-XRの一般的な使用方法

ジェンタデュエット-XRは、患者様の状態、血糖コントロールの目標、および他の治療薬との併用状況に基づいて、医師によって個別に処方されます。以下の情報は一般的なものであり、必ず医師または薬剤師の指示に従って服用してください。

  • 服用方法:

    通常、1日1回、夕食時または夕食直後に水と一緒に服用します。メトホルミン塩酸塩が配合されているため、胃腸障害(吐き気、下痢など)を軽減するためにも、食後に服用することが推奨されます。錠剤は割ったり砕いたりせず、そのままの形で服用してください。XR製剤であるため、割ったり砕いたりすると、薬効が適切に発揮されない可能性があります。

  • 用量:

    用量は、患者様の血糖値、腎機能、他の治療薬の併用状況などを考慮して、医師が決定します。一般的には、低用量から開始し、効果を見ながら徐々に増量していくことがあります。自己判断で用量を変更したり、服用を中止したりしないでください。

  • 服用を忘れた場合:

    もし服用を忘れてしまった場合は、気づいた時点でできるだけ早く服用してください。ただし、次の服用時間が近い場合は、忘れた分は服用せず、次の決められた時間に1回分だけ服用してください。2回分を一度に服用することは絶対に避けてください。自己判断せずに、医師または薬剤師に相談することをお勧めします。

  • 長期的な治療:

    2型糖尿病の治療は、多くの場合、生涯にわたる長期的な管理が必要です。ジェンタデュエット-XRの服用中も、定期的に医師の診察を受け、血糖値や腎機能などの検査を行い、治療効果と安全性を確認することが重要です。

本剤の使用においては、医師からの具体的な指示が最も重要です。ご自身の判断で服用方法を変更することは避け、不明な点があれば遠慮なく医師または薬剤師に相談してください。

考えられる副作用

どのような医薬品にも、効果と同時に副作用のリスクが存在します。ジェンタデュエット-XRも例外ではなく、服用中にいくつかの副作用が現れる可能性があります。副作用の症状は個人差が大きく、全ての方に現れるわけではありません。また、多くは軽度で一過性のものですが、中には注意が必要な重篤な副作用もあります。服用中に気になる症状が現れた場合は、すぐに医師または薬剤師に相談してください。

ジェンタデュエット-XRの有効成分であるリナグリプチンメトホルミン塩酸塩、それぞれの成分に起因する主な副作用は以下の通りです。

メトホルミン塩酸塩に起因する主な副作用

  • 消化器症状:

    最もよく見られる副作用は、吐き気、嘔吐、下痢、腹痛、食欲不振などです。これらは服用開始時によく見られ、通常は体が薬に慣れるにつれて軽減するか、用量を徐々に増やすことで軽減されることがあります。これらの症状が続く場合や重度な場合は、医師に相談してください。

  • 乳酸アシドーシス:

    非常に稀ですが、メトホルミン塩酸塩の最も重篤な副作用として、乳酸アシドーシスがあります。これは、体内に乳酸が異常に蓄積する状態で、非常に危険な病態です。症状としては、吐き気、嘔吐、腹痛、筋肉痛、倦怠感、過呼吸、意識障害などがあります。特に、腎機能障害がある方、脱水状態の方、多量のアルコール摂取、重度の感染症、心不全、肝機能障害がある方でリスクが高まります。これらの症状に気づいたら、直ちに医療機関を受診してください。

  • ビタミンB12欠乏:

    長期的なメトホルミン塩酸塩の服用により、ビタミンB12の吸収が阻害されることがあります。これにより、貧血や神経障害が起こる可能性があります。定期的な検査でビタミンB12レベルをチェックすることが推奨されます。

リナグリプチンに起因する主な副作用

  • 鼻咽頭炎:

    風邪のような症状(鼻水、鼻づまり、喉の痛み)が報告されることがあります。

  • 低血糖:

    リナグリプチン単独では低血糖のリスクは低いですが、他の血糖降下薬(特にSU薬やインスリン)と併用した場合に低血糖が起こりやすくなることがあります。低血糖の症状(冷や汗、動悸、ふるえ、空腹感、めまい、意識障害など)が現れた場合は、速やかに糖分を摂取し、医師に報告してください。

  • 過敏症:

    発疹、かゆみ、じんましんなどの皮膚症状が現れることがあります。重篤な過敏症(アナフィラキシー)は稀ですが、呼吸困難や顔面・喉の腫れなどの症状が現れた場合は、直ちに医療機関を受診してください。

  • 急性膵炎:

    稀ですが、腹痛(特に上腹部の激しい痛み)、吐き気、嘔吐などの症状を伴う急性膵炎が報告されています。これらの症状が現れた場合は、直ちに本剤の服用を中止し、医療機関を受診してください。

  • 便秘:

    一部の患者様で便秘の症状が報告されています。

その他の注意すべき副作用

ジェンタデュエット-XR全体として、まれに以下のような重篤な副作用が報告されることがあります。

  • 腸閉塞
  • 肝機能障害
  • 間質性肺炎
  • 皮膚粘膜眼症候群(スティーブンス・ジョンソン症候群)
  • 多形紅斑
  • 水疱性類天疱疹

これらの症状に気づいた場合は、速やかに医療機関を受診してください。また、上記以外の症状でも、服用中に体調の変化を感じた場合は、必ず医師または薬剤師に相談してください。自己判断で服用を中止すると、血糖コントロールが悪化する恐れがあります。

併用禁忌・注意すべき事項

ジェンタデュエット-XRを安全かつ効果的に使用するためには、特定の状況や他の薬剤との併用において注意が必要です。以下に示すのは一般的な情報であり、患者様の個別の健康状態や服用中の他の薬剤について、必ず医師または薬剤師に正確に伝えてください。

併用禁忌(併用してはならない薬剤や状況)

特定の薬剤や病態に対しては、ジェンタデュエット-XRの服用が禁忌とされています。これらは主にメトホルミン塩酸塩の成分に関連するものです。

  • 腎機能障害:重度の腎機能障害がある患者様(eGFRが低い場合など)には禁忌です。メトホルミン塩酸塩は腎臓から排泄されるため、腎機能が低下していると薬が体内に蓄積し、乳酸アシドーシスのリスクが著しく高まります。
  • 乳酸アシドーシスの既往歴:過去に乳酸アシドーシスを発症したことのある患者様には禁忌です。
  • 重度の感染症、脱水症、ショック状態:これらの状態では、乳酸アシドーシスのリスクが高まるため、一時的に服用を中止するか、禁忌となります。
  • 心血管系、肺機能障害などによる低酸素状態:心不全、心筋梗塞、脳梗塞、肺塞栓症など、体組織が低酸素状態に陥りやすい病態では、乳酸アシドーシスのリスクが高まります。
  • 重度の肝機能障害:肝臓は乳酸の代謝に重要な役割を果たすため、重度の肝機能障害がある患者様は乳酸アシドーシスのリスクが高まります。
  • 過度なアルコール摂取:過度のアルコール摂取は乳酸アシドーシスのリスクを増加させるため、本剤服用中はアルコール摂取を控える必要があります。
  • ヨード造影剤を用いた検査:ヨード造影剤を用いる検査を行う場合、一時的に本剤の服用を中止する必要があります。造影剤によって腎機能が一時的に低下し、乳酸アシドーシスのリスクが高まるためです。通常、検査前後に医師の指示に従い、一定期間服用を中止し、腎機能が回復したことを確認してから再開します。

注意すべき事項(慎重に投与すべき薬剤や状況)

以下の状況では、ジェンタデュエット-XRを慎重に投与する必要があります。医師は患者様の状態を注意深く観察しながら、投与の可否や用量を判断します。

  • 軽度〜中等度の腎機能障害:重度でなくても、腎機能が低下している場合は、用量調節や慎重な経過観察が必要です。
  • 高齢者:高齢者では一般的に腎機能や肝機能が低下していることが多く、乳酸アシドーシスやその他の副作用のリスクが高まる可能性があります。低用量から開始するなど、慎重な投与が必要です。
  • 他の血糖降下薬との併用:特にSU薬やインスリン製剤と併用する場合、低血糖のリスクが高まることがあります。これらの薬剤の用量調節が必要となる場合があります。
  • 特定の薬剤との併用:以下の薬剤と併用する際には注意が必要です。
    • 血糖降下作用を増強する薬剤(例:β-ブロッカー、ACE阻害薬、MAO阻害薬など)
    • 血糖降下作用を減弱させる薬剤(例:副腎皮質ステロイド、甲状腺ホルモン、利尿薬など)
    • メトホルミン塩酸塩の血中濃度を上昇させる薬剤(例:シメチジン、ラニチジンなどのH2ブロッカー、カチオン輸送系阻害薬など)
  • 外科手術:手術前後には一時的に本剤の服用を中止することがあります。麻酔や手術によるストレスで血糖値が変動したり、乳酸アシドーシスのリスクが高まる可能性があるためです。

これらの情報は全てを網羅しているわけではありません。服用中の薬剤、既往歴、アレルギー、現在の体調など、ご自身の健康に関する情報は全て医師または薬剤師に正確に伝えるようにしてください。これにより、より安全で効果的な治療を受けることができます。

2型糖尿病管理における生活習慣の重要性

ジェンタデュエット-XRのような薬剤による薬物療法は、2型糖尿病の血糖コントロールにおいて非常に重要な役割を果たしますが、その効果を最大限に引き出し、長期的な合併症を予防するためには、生活習慣の改善が不可欠です。食事療法、運動療法、そして自己管理は、2型糖尿病治療の「土台」であり、薬物療法と両輪で取り組むことで、より良い治療成果が期待できます。

食事療法

  • バランスの取れた食事:

    特定の食品を極端に制限するのではなく、糖質、脂質、タンパク質、ビタミン、ミネラルをバランス良く摂取することが重要です。特に糖質の摂取量と質には注意し、精製された糖質よりも食物繊維が豊富な全粒穀物や野菜を選ぶようにしましょう。

  • 規則正しい食事時間:

    毎日決まった時間に食事を摂り、間食を控えることで、食後の急激な血糖値の上昇を防ぎ、安定した血糖コントロールを維持しやすくなります。

  • 適正なエネルギー摂取量:

    個人の活動量や体格に応じた適切なエネルギー量を摂取することが、体重管理と血糖コントロールの基本です。過剰な摂取は肥満につながり、インスリン抵抗性を悪化させる要因となります。

  • ゆっくり食べる・よく噛む:

    食事をゆっくりと時間をかけて、よく噛んで食べることで、満腹感を得やすくなり、過食を防ぎます。また、食後の血糖値の急上昇を穏やかにする効果も期待できます。

運動療法

  • 定期的な運動:

    週に3〜5回、合計で150分以上の中程度の有酸素運動(ウォーキング、ジョギング、水泳など)を目標にしましょう。筋力トレーニングも組み合わせることで、筋肉量を維持・増加させ、基礎代謝を高める効果も期待できます。

  • 運動の効果:

    運動は、筋肉がブドウ糖を取り込む能力を高め、インスリンの効きを良くする(インスリン感受性の改善)効果があります。また、体重管理、心血管疾患のリスク低減、ストレス解消にもつながります。

  • 無理のない範囲で継続:

    運動は、ご自身の体力や健康状態に合わせて、無理のない範囲で継続することが最も重要です。事前に医師に相談し、適切な運動の種類や強度についてアドバイスを受けることをお勧めします。

自己管理と定期的な受診

  • 血糖自己測定(SMBG):

    定期的に血糖値を測定し、自身の食生活や運動が血糖値にどのような影響を与えるかを把握することは、自己管理において非常に有効です。測定結果を記録し、次の診察時に医師に見せることで、治療計画の調整に役立ちます。

  • ストレス管理:

    ストレスは血糖値を上昇させる要因となることがあります。趣味やリラックスできる時間を持つなど、自分に合った方法でストレスを管理することも大切です。

  • 禁煙:

    喫煙は、糖尿病の合併症(特に心血管疾患)のリスクを大幅に高めます。糖尿病患者様は、可能な限り禁煙を心がけましょう。

  • 定期的な医療機関の受診:

    薬剤の服用だけでなく、定期的に医師の診察を受け、血糖コントロールの状態や合併症の有無をチェックし、必要に応じて治療計画を調整することが不可欠です。眼科や歯科など、他の専門医との連携も重要です。

ジェンタデュエット-XRは強力な味方ですが、薬だけに頼るのではなく、生活習慣の改善と一体となって取り組むことで、2型糖尿病との向き合い方が大きく変わります。健康的な生活習慣を確立し、維持することが、長期的な健康と生活の質の向上への鍵となります。

ジェンタデュエット-XRの特性概要

以下に、ジェンタデュエット-XRの主要な特性をまとめた表を示します。

項目 詳細
製品名 ジェンタデュエット-XR
有効成分 リナグリプチンメトホルミン塩酸塩
分類 経口血糖降下薬(DPP-4阻害薬とビグアナイド薬の配合剤)
効能・効果 2型糖尿病
剤形 延長放出錠(フィルムコーティング錠)
作用機序
  • リナグリプチン:DPP-4酵素を阻害し、インクレチン(GLP-1、GIP)濃度を上昇させることで、血糖依存的にインスリン分泌を促進し、グルカゴン分泌を抑制します。
  • メトホルミン塩酸塩:肝臓での糖新生を抑制し、末梢組織におけるインスリン感受性を改善します。
一般的な服用方法 通常、1日1回、夕食時または夕食直後に水と一緒に服用。割ったり砕いたりせず、そのまま服用。
主な特徴
  • 異なる作用機序の二成分配合による強力な血糖降下作用
  • 延長放出製剤による1日1回の服用で、服薬アドヒアランスの向上
  • 比較的低血糖のリスクが低い(単独使用時)
保管方法 室温保存、直射日光・高温多湿を避けて保管。小児の手の届かない場所に保管してください。

よくある質問(FAQ)

ジェンタデュエット-XRについて、お客様からよく寄せられる質問とその回答をまとめました。ご不明な点がございましたら、以下の内容をご参照ください。ただし、個別の病状や治療に関するご質問は、必ず医師または薬剤師にご相談ください。

Q1: ジェンタデュエット-XRはどのような病気に使われる薬ですか?

A1: ジェンタデュエット-XRは、2型糖尿病の治療に使われる薬です。食事療法や運動療法を行っても血糖コントロールが十分にできない場合に、血糖値を下げる目的で処方されます。

Q2: 1日に何回、どのように服用すればよいですか?

A2: 通常、1日1回、夕食時または夕食直後に水と一緒に服用します。延長放出製剤ですので、錠剤を割ったり砕いたりせずに、そのままの形で服用してください。具体的な服用方法や用量は、必ず医師の指示に従ってください。

Q3: 服用を忘れてしまった場合、どうすればよいですか?

A3: 服用を忘れたことに気づいた時点で、できるだけ早く1回分を服用してください。ただし、次の服用時間が近い場合は、忘れた分は服用せず、次の決められた時間に1回分だけ服用してください。絶対に2回分を一度に服用しないでください。ご心配な場合は、医師または薬剤師にご相談ください。

Q4: 血糖値が良くなったら、服用を中止しても良いですか?

A4: 自己判断で服用を中止することは絶対に避けてください。たとえ血糖値が改善されたように見えても、2型糖尿病は慢性疾患であり、服用を中止すると再び血糖値が上昇し、合併症のリスクが高まる可能性があります。治療の中止や用量変更は、必ず医師の指示に従ってください。

Q5: どのような副作用がありますか?

A5: 主な副作用として、下痢、吐き気、腹痛などの消化器症状が比較的多く報告されています。また、鼻咽頭炎(風邪のような症状)、まれに低血糖(他の薬剤との併用時)、急性膵炎、乳酸アシドーシスなどの重篤な副作用も報告されています。服用中に気になる症状や体調の変化を感じた場合は、速やかに医師または薬剤師に相談してください。

Q6: ジェンタデュエット-XRを服用すると、体重は減りますか、それとも増えますか?

A6: ジェンタデュエット-XRに含まれるメトホルミン塩酸塩は、一部の患者様で体重減少または体重増加抑制効果が報告されています。リナグリプチンは一般的に体重に中立的な影響を与えるとされています。したがって、本剤による大幅な体重増加は比較的少ないと考えられますが、体重への影響は個人差があります。適切な体重管理のためには、食事療法と運動療法が重要です。

Q7: アルコールを摂取しても大丈夫ですか?

A7: メトホルミン塩酸塩を服用中に過度なアルコール摂取をすると、乳酸アシドーシスという重篤な副作用のリスクが高まる可能性があります。そのため、本剤服用中はアルコールの摂取を控えることが推奨されます。アルコール摂取の可否や量については、医師にご相談ください。

Q8: 効果はどれくらいの期間で現れますか?

A8: 血糖降下作用は服用開始後、比較的早い段階で現れ始めますが、安定した血糖コントロールを達成し、その効果を実感するには数週間から数ヶ月かかる場合があります。医師の指示に従い、定期的に血糖値の測定や検査を受けながら、長期的な視点で治療を継続することが重要です。

Q9: 食事について何か特別な注意点はありますか?

A9: 2型糖尿病の治療において、食事療法は薬物療法と同様に非常に重要です。バランスの取れた食事、規則正しい食事時間、適切なカロリー摂取を心がけましょう。特に、過度な糖質制限ではなく、炭水化物、タンパク質、脂質のバランスを意識した食事が推奨されます。具体的な食事指導については、医師や管理栄養士にご相談ください。

Q10: 他の薬と一緒に服用できますか?

A10: ジェンタデュエット-XRは、他の薬剤と相互作用を起こす可能性があります。特に、他の血糖降下薬、利尿薬、副腎皮質ステロイド、抗生物質など、多くの薬剤が影響を与える可能性があります。現在服用中、または今後服用を予定している全ての薬剤(市販薬、サプリメントなども含む)を、必ず医師または薬剤師に伝えてください。