ブランド:
Mupinase
製造元:
Cipla Limited
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バクトロバン軟膏 皮膚細菌感染症から肌を守るムピロシン成分とその医療における位置付け
日本にお住まいの皆様、季節の変わり目や湿度が高い時期、あるいは肌のバリア機能が低下している時など、誰もが経験しうる皮膚のトラブル。その中でも、特に細菌感染によって引き起こされる皮膚疾患は、かゆみや痛みだけでなく、見た目の問題や周囲への感染リスクを伴うこともあり、早期かつ適切な治療が非常に重要となります。今回ご紹介する「バクトロバン軟膏」は、そのような細菌性皮膚感染症に対して強力な効果を発揮する外用抗菌薬として、世界中で広く利用され、信頼されています。
この軟膏の主成分である「ムピロシン」は、特定の細菌が生きる上で不可欠なタンパク質の合成を阻害することで、感染の原因となる細菌を効果的に排除します。伝染性膿痂疹(とびひ)、毛嚢炎、せつ(おでき)、よう、膿痂疹など、様々な表在性の皮膚感染症に適用され、特に日本でも問題となる耐性菌、例えばメチシリン耐性黄色ブドウ球菌(MRSA)に対しても優れた抗菌活性を示すことが確認されています。この詳細な情報を通じて、「バクトロバン軟膏」が皆様の皮膚の健康維持にどのように貢献できるかをご理解いただければ幸いです。
バクトロバンとは?その作用機序と適応症
「バクトロバン軟膏」は、英国のグラクソ・スミスクライン社によって開発された、局所作用型の外用抗菌薬です。その有効成分は、ユニークな作用機序を持つ抗生物質である「ムピロシン」です。この薬は、主にブドウ球菌属やレンサ球菌属といったグラム陽性菌、特に皮膚感染症の主要な原因菌である黄色ブドウ球菌(Staphylococcus aureus)や化膿レンサ球菌(Streptococcus pyogenes)に対して強力な抗菌作用を発揮します。
ムピロシンの作用機序は、他の一般的な抗生物質とは異なります。ほとんどの抗生物質がリボソームに結合してタンパク質合成を阻害するのに対し、ムピロシンは細菌細胞内の特定の酵素であるイソロイシルtRNA合成酵素(isoleucyl-tRNA synthetase)に結合し、その働きを阻害します。この酵素は、アミノ酸のイソロイシンをtRNAに結合させる役割を担っており、これが阻害されると、細菌は必要なタンパク質を合成できなくなり、最終的に増殖を停止し、死滅します。この独自の作用機序により、他の抗生物質との間で交差耐性が生じにくいという利点があり、特にメチシリン耐性黄色ブドウ球菌(MRSA)のような多剤耐性菌が関与する感染症に対しても効果が期待できます。
主な効能・効果
「バクトロバン軟膏」は、以下に示す様々な細菌性皮膚感染症の治療に用いられます。これらの疾患は、日常生活で比較的よく見られるものであり、適切な対処が重要です。
- 伝染性膿痂疹(でんせんせいのうかしん):通称「とびひ」として知られる、小児に多く見られる表在性皮膚細菌感染症です。水疱性のものと痂皮性のものの二種類があり、非常に感染力が強く、タオルや衣類を介して体中に広がるほか、他人に感染させる可能性もあります。黄色ブドウ球菌や化膿レンサ球菌が原因となることが多く、特に夏場に発症しやすい傾向があります。バクトロバン軟膏は、これらの原因菌に効果的に作用し、病変の拡大を抑え、治癒を促進します。
- 毛嚢炎(もうのうえん):毛穴の奥にある毛包が細菌感染を起こすことによって生じる炎症です。主に黄色ブドウ球菌が原因となり、赤く小さなブツブツや膿を持ったニキビのような病変ができます。顔、首、腕、脚、お尻など、体毛のある部位であればどこにでも発生し得ます。剃毛後の皮膚や、摩擦を受けやすい部位に特にできやすい傾向があります。バクトロバン軟膏は、感染した毛包内の細菌をターゲットとし、炎症を鎮め、症状の改善を助けます。
- せつ(疔):一般的に「おでき」として知られる、毛包とその周囲の組織に生じる急性化膿性炎症です。毛嚢炎がさらに悪化した状態とも言え、中心に膿を伴うしこりができ、痛みや熱感を伴います。主に黄色ブドウ球菌が原因で、放置すると大きくなったり、周囲に広がることもあります。バクトロバン軟膏は、せつの原因菌を排除し、感染の拡大を防ぎながら治癒を促します。
- よう(癰):複数のせつが集合して、広範囲にわたる深い皮膚感染症を起こした状態です。単一のせつよりもはるかに重症で、激しい痛み、発熱、倦怠感などの全身症状を伴うこともあります。通常、首の後ろ、背中、お尻などに発生しやすいとされています。ようは、より深い組織にまで感染が及ぶため、治療にはバクトロバン軟膏のような外用抗菌薬だけでなく、場合によっては内服薬や外科的処置も併用されることがあります。
- 膿痂疹(のうかしん):伝染性膿痂疹と似ていますが、より深い真皮層にまで感染が及んだ状態を指します。厚い痂皮(かさぶた)の下に潰瘍が形成され、治癒後には瘢痕(あと)を残すことがあります。化膿レンサ球菌が主な原因となります。バクトロバン軟膏は、原因菌を抑制し、深い感染の治癒を支援します。
- その他のムピロシン感性菌による皮膚感染症:上記以外にも、ムピロシンに感受性のある細菌によって引き起こされる様々な表在性皮膚感染症に対して効果を発揮します。医師や薬剤師の判断に基づき、適切な症例に用いられます。
これらの疾患は、早期に適切な治療を開始することで、症状の悪化や他者への感染拡大を防ぐことができます。バクトロバン軟膏は、局所的に作用するため、全身への影響が少なく、安心して使用できる治療選択肢の一つです。
適切な使用方法と注意点
「バクトロバン軟膏」を最大限に効果的に使用し、同時に副作用のリスクを最小限に抑えるためには、正しい使用方法と注意点を十分に理解することが不可欠です。
使用量と塗布方法
「バクトロバン軟膏」の標準的な使用方法は、以下の通りです。
- まず、塗布する前に患部を清潔にし、乾燥させてください。石鹸と水で優しく洗い、清潔なタオルで軽く叩くように水分を拭き取ります。これにより、軟膏の浸透を妨げる汚れや細菌を取り除き、薬の効果を高めることができます。
- 清潔な指、または綿棒などを用いて、軟膏を患部に薄く均一に塗布します。広範囲に塗布する必要はなく、感染している部位を覆う程度で十分です。厚く塗ったからといって効果が高まるわけではありません。
- 通常、1日2〜3回、医師または薬剤師の指示に従って使用してください。症状の重さや感染部位の状態によって、使用回数や期間が調整される場合があります。
- 塗布後は、しっかりと手を洗い流してください。これは、軟膏が目や口に触れるのを防ぎ、また、軟膏に含まれる細菌が他の部位に広がるのを防ぐためです。
- 治療期間は、通常5〜10日間ですが、症状が改善しても医師の指示があるまで使用を続けることが重要です。自己判断で早期に中止すると、細菌が完全に排除されず、再発の原因となる可能性があります。
もし塗布を忘れてしまった場合は、気づいた時点でできるだけ早く塗布してください。ただし、次の塗布時間が近い場合は、忘れた分は飛ばし、通常の時間に1回分を塗布してください。決して2回分を一度に塗布しないでください。
使用上の重要な注意点
「バクトロバン軟膏」を使用する際には、以下の点に特に注意してください。
- 外用のみに使用してください:本剤は皮膚に塗布するための外用薬です。決して飲んだり、注射したりしないでください。
- 目や粘膜への接触を避ける:軟膏が目、鼻、口、その他の粘膜に誤って入ってしまった場合は、すぐに大量のきれいな水で洗い流してください。刺激感が続く場合は、医師に相談してください。
- 長期使用の制限:長期間にわたる継続的な使用は、細菌の耐性化を招いたり、カンジダなどの非感受性微生物の異常増殖を引き起こす可能性があります。症状が改善しない場合や悪化する場合は、速やかに医師の診察を受けてください。
- 広範囲の損傷皮膚への使用:広範囲にわたる深い傷や火傷の部位には、ムピロシンが全身に吸収される可能性がわずかながらあるため、注意が必要です。特に腎機能障害のある患者さんでは、基剤であるポリエチレングリコールが吸収され、腎臓に負担をかける可能性があるため、医師の指導のもと慎重に使用してください。
- アレルギー歴の確認:過去にムピロシンや、軟膏の基剤(例えばポリエチレングリコール)に対してアレルギー反応(発疹、かゆみ、腫れなど)を起こしたことがある場合は、使用を避けてください。
- 乳幼児への使用:乳幼児への使用は、医師または薬剤師の指示に従って慎重に行ってください。特に、乳幼児の皮膚はデリケートであり、軟膏が口に入らないように注意が必要です。
- 妊婦、授乳婦への使用:妊娠中または授乳中の方は、使用前に必ず医師または薬剤師に相談してください。ムピロシンの全身吸収は非常に少ないため、通常は問題ないとされていますが、安全のために専門家の意見を聞くことが推奨されます。
考えられる副作用
「バクトロバン軟膏」は一般的に安全性が高いとされていますが、一部の使用者には副作用が発生する可能性があります。ほとんどの副作用は軽度で一過性のものですが、異常を感じた場合は使用を中止し、速やかに医師または薬剤師に相談してください。
- 局所的な反応:最もよく見られる副作用は、塗布部位における刺激感、かゆみ、灼熱感、発赤、乾燥、腫れなどです。これらは通常、軽度であり、使用を続けるうちに慣れるか、中止することで改善します。
- 皮膚の過敏症:発疹、じんましん、接触性皮膚炎(塗布部位がかぶれる)が起こることもあります。特に基剤であるポリエチレングリコールに対するアレルギー反応として現れることがあります。
- 全身性のアレルギー反応:非常に稀ですが、重度のアレルギー反応(アナフィラキシー様症状、血管浮腫など)が起こる可能性があります。呼吸困難、顔や喉の腫れ、めまいなどの症状が現れた場合は、直ちに使用を中止し、緊急で医療機関を受診してください。
- その他:時に、吐き気や頭痛が報告されることがありますが、外用薬であるため、これらの全身症状との関連性は低いと考えられています。長期使用によって、ムピロシンに感受性のない真菌(カビ)などが異常増殖し、別の皮膚炎を引き起こす可能性もゼロではありません。
もし「バクトロバン軟膏」の使用中に、上記以外の気になる症状が現れた場合も、自己判断せずに医師または薬剤師に相談し、適切な指示を仰ぐようにしてください。
薬物相互作用
「バクトロバン軟膏」は局所的に作用し、全身への吸収がごくわずかであるため、経口薬や注射薬との間に臨床的に重要な薬物相互作用は報告されていません。しかし、他の外用薬と併用する際には注意が必要です。
- 他の外用薬との併用:同じ部位に複数の外用薬を同時に塗布すると、それぞれの薬の効果が減弱したり、副作用が増強されたり、あるいは新たな副作用が生じる可能性があります。また、軟膏の基剤が混ざることで、薬の安定性が損なわれることも考えられます。そのため、他の外用薬を併用する場合は、必ず医師または薬剤師に相談し、塗布のタイミングや順序について指示を受けてください。
原則として、複数の外用薬を併用することは推奨されません。必要に応じて、時間をずらして塗布するなど、専門家の指示に従うことが重要です。
保管方法
「バクトロバン軟膏」を適切に保管することで、その品質と有効性を維持することができます。
- 室温で保管してください:高温多湿や直射日光を避け、涼しい場所で保管してください。特に夏場の車内など、極端に高温になる場所には置かないでください。
- 小児の手の届かない場所に保管してください:誤って口に入れたり、目に触れたりすることがないよう、小さなお子様の手の届かない安全な場所に保管してください。
- 他の容器に移し替えないでください:品質の劣化や誤用の原因となるため、購入時の容器のまま保管してください。
- 使用期限を確認してください:製品のパッケージに記載されている使用期限を過ぎたものは使用しないでください。使用期限を過ぎた薬は、効果が低下したり、有害な物質に変化する可能性があります。
これらの保管方法を守り、常に最良の状態で「バクトロバン軟膏」をご使用ください。
バクトロバン特性比較表
「バクトロバン軟膏」の主要な特性をまとめた表を以下に示します。これにより、製品の概要を迅速に把握することができます。
| 項目 | 詳細 |
|---|---|
| 製品名 | バクトロバン軟膏 (Bactroban Ointment) |
| 有効成分 | ムピロシン (Mupirocin) |
| 剤形 | 軟膏 (Ointment) |
| 分類 | 外用抗菌薬 (Topical Antibiotic) |
| 適応症 | 伝染性膿痂疹、毛嚢炎、せつ、よう、膿痂疹、その他ムピロシン感性菌による皮膚感染症 |
| 作用機序 | 細菌のイソロイシルtRNA合成酵素を阻害し、タンパク質合成を抑制 |
| 使用回数 | 通常1日2~3回 |
| 保管方法 | 室温保存 (高温多湿、直射日光を避ける) |
| 特徴 | MRSAを含むグラム陽性菌に有効、独自の作用機序により交差耐性が少ない、局所作用により全身性副作用が少ない |
よくある質問と回答
「バクトロバン軟膏」に関して、お客様から寄せられることの多い質問とその回答をまとめました。ご使用にあたっての疑問や不安を解消するためにお役立てください。
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Q1: 子供にも使用できますか?
A1: はい、バクトロバン軟膏は乳幼児を含む小児の伝染性膿痂疹やその他の細菌性皮膚感染症の治療に広く使用されています。ただし、お子様の皮膚はデリケートであるため、保護者の監督のもと、医師や薬剤師の指示された用量と期間を厳守してご使用ください。特に乳幼児の場合、軟膏が口に入らないように注意が必要です。
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Q2: どのくらいの期間使用すればよいですか?
A2: 症状や感染の程度によって異なりますが、一般的には5〜10日間程度使用することが推奨されます。症状が改善したように見えても、感染の原因菌が完全に排除されていない可能性があるため、自己判断で中断せず、医師または薬剤師の指示された期間、使用を続けることが重要です。長期にわたる漫然とした使用は、耐性菌の出現を招く可能性があるため避けるべきです。
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Q3: 症状が改善したら使用を中止してもよいですか?
A3: いいえ、症状が改善したように見えても、細菌感染が完全に治癒したとは限りません。感染の原因菌が残っていると、再発のリスクが高まります。医師または薬剤師から指示された全期間にわたって軟膏を使用し続けることが非常に重要です。中断したい場合は、必ず事前に専門家にご相談ください。
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Q4: 目や口に入ってしまった場合はどうすればよいですか?
A4: 軟膏が目や口、その他の粘膜に誤って入ってしまった場合は、すぐに大量のきれいな水で患部を十分に洗い流してください。刺激感が残る、痛みがあるなどの症状が続く場合は、速やかに医師の診察を受けてください。特に目に異変を感じた場合は、眼科医の受診をお勧めします。
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Q5: 他の軟膏と併用できますか?
A5: 他の軟膏やクリームとの併用は、原則として避けるか、医師または薬剤師の指示のもとで行ってください。異なる軟膏を同時に塗布すると、相互作用により効果が低下したり、副作用が増強されたり、あるいは予期せぬ反応が生じたりする可能性があります。もし他の外用薬を使用する必要がある場合は、塗布の時間をずらすなど、専門家の指示に従ってください。
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Q6: 塗布後、患部を覆っても良いですか?
A6: 患部を清潔なガーゼや絆創膏で覆う「密封療法(Occlusive Dressing Technique, ODT)」は、薬の浸透を高める効果が期待できる場合があります。しかし、湿潤環境が細菌の増殖を促す可能性もあるため、必ず医師または薬剤師に相談し、その指示に従ってください。特に、伝染性膿痂疹など感染力が強い疾患の場合、覆うことで他者への感染を防ぐ目的もありますが、適切な方法で行う必要があります。
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Q7: 耐性菌の出現が心配です。
A7: バクトロバンの有効成分であるムピロシンは、独自の作用機序を持つため、他の多くの抗生物質とは異なる機序で耐性菌の出現を防ぐ特性があります。しかし、不適切な使用(例えば、必要以上の長期使用や不完全な治療期間での中断)は、ムピロシンに対する耐性菌の出現リスクを高める可能性があります。そのため、医師または薬剤師の指示された用量と期間を厳守することが非常に重要です。
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Q8: 伝染性膿痂疹の広がりを防ぐために、他に何ができますか?
A8: 伝染性膿痂疹は非常に感染力が強いため、以下の点に注意してください。
- 患部に触れた後は、石鹸で手をしっかりと洗う。
- 患部を清潔なガーゼなどで覆い、露出させないようにする。
- タオルや衣類を共有しない。
- 入浴時は湯船に浸からず、シャワーのみにするか、最後に浴槽に入る。
- 爪を短く切り、患部をかきむしらないようにする。
これらの対策は、ご自身や周囲の人々への感染拡大を防ぐ上で非常に重要です。
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Q9: 使用期限が過ぎた軟膏は使えますか?
A9: いいえ、使用期限が過ぎた軟膏は絶対に使用しないでください。使用期限切れの薬は、有効成分の分解が進み、期待される効果が得られないだけでなく、有害な物質に変化している可能性もあります。安全かつ効果的に治療を行うためにも、必ず使用期限内の製品をご使用ください。期限切れの軟膏は、適切な方法で破棄してください。
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Q10: どの細菌に効果がありますか?
A10: バクトロバン軟膏の有効成分であるムピロシンは、主にグラム陽性菌に対して優れた抗菌活性を示します。特に、皮膚感染症の主要な原因菌である黄色ブドウ球菌(Staphylococcus aureus)や化膿レンサ球菌(Streptococcus pyogenes)に高い効果を発揮します。また、メチシリン耐性黄色ブドウ球菌(MRSA)に対しても有効であることが確認されており、幅広い皮膚細菌感染症に対応できます。
「バクトロバン軟膏」に関する情報は、皆様の皮膚の健康を守る上で非常に貴重です。この詳細な説明が、製品への理解を深め、適切な使用を促す一助となれば幸いです。もしご不明な点がございましたら、いつでも専門家にご相談ください。

